嘔吐恐怖症はトラウマが原因だった
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嘔吐恐怖症はトラウマが原因だった!?
嘔吐恐怖症という症状に苦しむ方がいます。
恐怖の対象は「吐くこと」ですが、その対象は
- 「自分」が吐くのが怖い
- 「他人」が吐くのが怖い
- その両方
の3つに分けられます。
吐くことは誰しも辛く嫌なことですし、吐いた後の「モノ」を見ることも気持ちが悪いことです。
しかし、嘔吐恐怖症は「恐怖症」という名の通り、嫌だ気持ち悪いということを通り越えて、まさに「恐怖」を感じてしまうのです。
嘔吐恐怖症の人はよくこう言います。
「吐くくらいなら死んだ方がましだ…」
これはオーバーな表現ではなく、本当に死と並ぶあるいはそれを超えるほどの「恐怖」や「衝撃」なのです。
ではなぜ吐くことに対してそこまでの恐怖心が出来上がってしまうのでしょうか?
それに大きく関係しているのが「トラウマ」です。
嘔吐恐怖症の原因の9割は「トラウマ」?
吐くことを恐怖にまで感じる人は、多くの場合過去に何らかの苦手のきっかけとなった出来事があります。
・自分が吐いて辛かった
・他人が吐くのを見聞きして嫌だった
そんな体験があるのです。
特に以下のような体験が多い様です。
- 自分や家族がノロウィルスや胃腸炎にかかって辛かった
- 人前で吐いてしまって恥ずかしかった
- 遠足のバスの中で自分、友人が吐いた
- 教室で自分、クラスメイトが吐いた
- よく親が酔っ払い嗚咽していた
- 自分や他人が吐いたことを叱責された
- 嘔吐後の処理を無理やりさせられた
以上のような体験は誰しもあるかもしれません。
しかし、それがトラウマとなってしまうことが多いのです。
平気な時期もあったのに、なぜか一気に恐怖が…
また以下のような現象もよくあります。
小学生の時に吐いてしまいとても嫌な思いをし、それ以降吐くことに苦手意識を感じ始めた。
しかしその後は恐怖というほどではなく、大人になるまでなんとか対処できていた。
ところが次第に吐くことへの意識が「嫌だ、苦手レベル」から「恐怖、パニックレベル」に変わってしまい、歳を取るごとに恐怖心が強まって行った。
このような方も意外と多いのです。
こういった場合には、小学生の時の吐いた出来事は、本人としてはトラウマとは思えないのです。
なぜなら、その後は別に吐くことに異常な恐怖心は沸かなかったからです。小学生の時の嫌な出来事から大人になって恐怖症を発症するまでには長いブランクがあるので、まさかそんな昔のことが今の恐怖症につながっているとは思えないのです。
ではなぜこのような現象が起きてしまうのでしょうか?
二次的な恐怖体験が根本的体験とつながる!?
過去の嫌な出来事と恐怖症が発症するまでブランクがある方は、大抵二次的なきっかけの出来事があります。
例えば、
- 大人になり久々に胃腸炎にかかって辛い思いをした。
- 家族がノロウィルスにかかり大変な思いをした。
- 子どもが吐き慌てた
- ニュースなどでノロや嘔吐の話題を聞いて警戒心が強まった
- 体調不良で気持ちが悪くなった
このような体験をすることで、吐くことに対する苦手意識がグッと高まります。
そしてさらに昔の嫌だった出来事と現在の嫌な感情が無意識レベルでつながり、警戒心や自己防衛本能が一気に高まり「恐怖心」が出来上がるのです。
トラウマが原因の嘔吐恐怖症克服事例
嘔吐恐怖症の解説動画
嘔吐恐怖症の原因と解消方法について解説していますので、どうぞご参照ください。