禁酒を成功させる心理テクニックとは?
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禁酒を成功させる心理テクニックとは?
あなたはお酒が好きですか?
私は好きです(笑)アルコールは弱い方ですぐに顔が真っ赤になりますが、ほぼ毎日飲んでいました。ビールやウイスキー、ワインなど日替わりで飲んでいました。
ですから以前は「お酒を飲まなければ1日が終わらない!」という感覚でした。
でも今は、別に飲まなくても平気といった感覚です。
晩酌すること自体はいけないことではありません。「酒は百薬の長」とも言われていますので、その人にとって適量のお酒は新陳代謝を促したりストレス解消やリラックス効果もあります。
ただ、やはり飲み過ぎはいけません。
私の場合も健康診断でγ(ガンマ)-GTPがちょっと高めという状態が数年続いたので「そろそろお酒を控えなきゃな」と思ったことがきっかけでした。
※肝臓の機能が低下するとγ(ガンマ)-GTPの数値が高くなります。
では私はどうやって毎日の晩酌習慣を変えたのでしょうか?
それにはまず、悪習慣を続けてしまう原理や依存症のカラクリを知ることが大切です。
依存症のカラクリを知る!
お酒、タバコ、甘い物など取りすぎは体に良くないということは誰しも頭ではわかっています。
しかし多くの人がやめられないのです。
これはある意味依存症と同じです。ギャンブルや薬物は強烈な依存症を生み出しますが、ある意味それと同じような依存なのです。
ではどうして依存が生まれてしまうのでしょうか?
そのヒントは「快楽感情」にあります。
お酒が好き、タバコが好き、ギャンブルが好き。だからやめられないという人も、実はそれ自体が好きというよりも、それによって得られる「感覚」が好きなのです。
例えば私の場合、お酒は夕食時に妻と飲んでいました。(妻も酒好きです…笑)
妻と乾杯をしてお酒をグビッ!「ウ〜うまい!最高〜♪」その瞬間になんとも言えない爽快感と開放感、リラックス感が味わえるのです。
タバコを吸うのも一息つけた安堵感やリラックス感、ギャンブルは見事狙いが的中して儲けられた時の高揚感と満足感、そんな「快楽感情」を味わいたいから繰り返し続けてしまうのです。
私たち人間も動物ですから、快楽を好み苦痛を嫌います。
依存というのはまさにこの快楽を味わうために起きてしまうのです。そして快楽に味をしめてしまうと、さらに強い快楽を味わいたくなりどんどんエスカレートする…というケースも少なくないのです。
肯定的意図を満たす
しかし私たちが何か悪習慣を止めようとするときについつい取ってしまう行動が、「一気に断ち切る」というものです。
「お酒は今日から一滴も飲まない!」
「タバコは一本も吸わない!」
そう決意するのです。
しかしほとんどの場合こう言った強引な方法はすぐに挫折します。
なぜなら、快楽を一気になくしてしまうからです。大好物を一口食べた瞬間に「もう食べちゃダメ!」とお預けをくらうようなものなのです。
「食べちゃいけないと言われると、余計に食べたい!我慢できない!もう一口くらいならい良いでしょ!?」という感じで挫折してしまうのです。
何かに依存すること自体は良くありませんが、依存することで私たちは「快楽」というメリットを得られているのです。
これを心理学では「肯定的意図」と呼んでいます。
一見良くないことや無駄に思えることでも、その裏側にはその行動を「肯定」させる「意図」が働いているのです。
ですから悪習慣にも必ず肯定的意図があるのです。
と言うことは、悪習慣を止めるには肯定的を満たしつつ、他の行動に置き換えるということが成功率を高める秘訣なのです。
私が晩酌をする肯定的意図は「爽快感」や「開放感」「リラックス感」でした。ですからこれらを満たしつつお酒じゃなないものを飲むことが一番手取り早くお酒をやめられるのです。
そこで私が選んだのが「お酢ドリンク」です。健康にも良いですし、普段はあまり飲まないので「特別感」もあります。お酒は昼間からは飲めません。ですから1日の活動の最後のご褒美や「もう何もしなくも良い」という安心感のシンボルでもあるのです。
ですから、昼間もお茶やコーヒーを飲んでいる人が、お酒の代わりにそれを飲んでも、特別感が味わえず満足できないのです。
ですから昼間はあまり飲まない「お酢ドリンク」が特別感があって良かったのです。
さらに爽快感をプラスさせるために、「お酢ドリンクを炭酸で割る」ことにしました。まさにビールのシュワシュワ感を置き換えたのです。
すると、お酒とほぼ同じ肯定的意図を満たすことができたので、全く問題なく「お酢ドリンク」で満足できるようになったのです。
もちろん私の場合にはお酢ドリンクがピッタリでしたが、人それぞ趣味嗜好が違いますので、「私もお酒を控えたいです!」という人は、肯定的意図を満たす他の飲み物に置き換えてみてください。
合う合わないを色々とテストしてみるのも面白いかもしれませんね。