親の嫌いなところが似る理由
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【第15講】なぜ親の嫌いなところが、似てしまうのか?
これまであらゆるものは「価値観」というフィルターを通して見たものであると何度もお伝えしてきました。
ではその価値観はいつどのように作られるのでしょうか?
実は7歳くらいまでに主要な価値観の80%が決定されると言われています。
幼い子どもは、まさに真っ白なキャンバスのような状態です。ですから幼い頃の方が圧倒的に価値観が吸収されやすいのです。
さらに、7歳までの時期を0歳~3歳までの4年間と4歳~7歳までの4年間の2つに分けるとすると、どちらのほうが新たな価値観が出来やすいでしょうか?
言うまでもなく、主要な価値観の大半は3歳くらいまでに出来上がるのです。
昔から「三つ子の魂百まで」と言われていますが、心理学的に見てもその通りなのです。
価値観を身につける際には「よし!この価値観が良さそうだから取り入れよう!」と決めて身につけるわけではありません。
日常生活の中で自然に、そして偶発的な体験で出来上がります。
恐怖症はまさにそうですよね。犬恐怖症になろうと思ってなる人はいません。犬に恐怖を抱くような出来事を偶然体験した結果、自然となってしまうのです。
では自然に出来上がる価値観ですが、誰からの影響を最も受けるのでしょうか?
それは「親」です。
幼少期に一緒に過ごす時間が一番長いのは親です。
言葉を覚えるのも親のマネをします。話し方、しぐさ、好みなども自然と親と似ることが多いのです。
では、ひとつ質問です。
あなたの親の嫌なところってありますか?
おそらく一つや二つ、あるいは挙げればきりがないほどあるかもしれません(笑)
例えば…
・口うるさい
・高圧的
・いい加減
・冷たい
・何でも決めつける
・何に対しても否定的
・無関心
・すぐに自慢する
・自分が一番と思っている
・自分勝手
・怒りっぽい
・気分屋
・自分に甘い
・だらしない
・えこひいきする
・自分を認めてくれない
などなど。
そして親のことを嫌えば嫌うほどこう思います。
「絶対あんな親にはなりたくない!」
しかし、歳をとるにつれて、周りからはこんなことを言われることもあります。
「そういうところ、お父さんそっくりね!」
「その性格、お母さんにそっくりだよ!」
でも自分では認めたくありません。
「いや、そんなことない!」
「どこが似てるのよ!!」
ムキになって否定します。
でもそのうち自分でもなんとなく気づいてきます。「悔しいけど、何だか似てるな…」
特に自分に子どもが生まれて親の立場になると、自分がされて嫌だったことをわが子にそのまましているときもあります。
「こんな叱り方は絶対しないぞ!」という叱り方をお手本のようにやってしまうのです。
実はこれ、私です(笑)
もちろんそうはならない人もいます。
ただ、親のイヤな部分を受け継ぐ人がなぜだか多い傾向があるのです。
ではなぜ「絶対に似たくない!」と強く思っている親とそっくりになってしまうのでしょか?
遺伝でしょうか?
親に似るというのは、もちろん遺伝もあります。身体的体質、体型などがその典型ですよね。
でも性格が似る多くの場合の原因は他にあるのです。
このメール講座をここまで真剣に受けて来られたあなたならもう分かりますよね。
そう、価値観です。
親の価値観を共有してしまうのです。
「似たもの親子」や「似たもの夫婦」という言葉があるように、
一緒に暮らすことで、自然と相手の価値観が染みついてしまうのです。
例えその価値観を嫌っていても、無意識のうちに相手に合わせてしまうのです。
親というのは基本的に父親と母親が一人ずつです。
今週はA子ちゃんちのお母さんが私のお母さんで来週はB君のお父さんが私のお父さん。というわけにいきません。
ですからたとえ親のことを嫌っていても、無意識のうちにそれが自分の中での父親像や母親像となってしまうのです。
また親の持つ独特の価値観も子どもに大きな影響を与えます。
たとえば、
「お金は汚いものだ!」
「人を信じちゃいけないよ!」
「人に弱みを見せてはダメよ!」
と小さな頃から言われたり、そういった行動を取っている親と接していると、それが子どもにとっても大きな価値観として身に付くのです。
以上のような理由で、たとえ親には似たくない!と思っていても、自然と似てしまうことが多いのです。
あなたにも思い当たるふしはありませんか?
以上、ココロのメール講座第15講「なぜ、親の嫌いなところが似てしまうのか?」をお送りしました。
次回は一人ぼっちを以上に嫌う37歳の男性のお話をご紹介します。
価値観や親との関係をさらに深く理解できると思います。
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