自分にOKを出し、自信を持つ「ココロの講座」 恐怖症、トラウマを解消させる心理カウンセリング

高所恐怖症の克服、治療方法

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高所恐怖症の克服、治療方法

高所恐怖症の原因と自己診断」でお伝えしたように、脳は生命を脅かす危機から身を守るために活動します。

そのため、さまざまな自己防衛プログラムを作り出します。
その自己防衛プログラムの一つが「恐怖症」なのです。

ではそのプログラムは何で作られているのか?

それは3つの感覚で作られています。

1.視覚
2.聴覚
3.身体感覚



例えば子どもの頃に遊園地で遊んだ楽しい体験を思い出してみてください。

おそらく頭の中には、

・メルヘンな「メリーゴーランド」
・グルグル回るコーヒーカップ
・笑顔で楽しいそうな親子の姿

などの映像が浮かんでくると思います。

あるいは、

・ジェットコースターのゴーッと言う音や観客の絶叫!
・話し声や笑い声
・館内に流れる楽しげな音楽

などの音や声が聞こえてくるかもしれません。

あるいは、

・館内で食べたソフトクリームの甘さや香り、冷たさ
・ワクワクした楽しい気持ち
・ジェットコースターに乗った時のドキドキ感

などを感じるかもしれません。

これらが一つにまとまったものが「記憶」として脳に収納されているのです。と言うことは、実は記憶というのは

1.視覚情報(見たもの)

2.聴覚情報(聞いたこと)

3.身体感覚(感じたこと)

この3つの感覚の集合体なのです。

ラジオの曲

ですから、例えば失恋した時期に良く聞いた曲がラジオから突然流れてきた。

その途端に昔の恋人とよく行った喫茶店の光景が目に浮かんだ。

そして失恋時の切ない気持ちがよみがえってきた。

といった現象も起きるのです。

これは、失恋したときに聞いた曲という「聴覚情報」が引き金となり、過去の映像(視覚情報)や気持ち(身体感覚)がよみがえったのです。


では話を高所恐怖症に戻しましょう。

高いところから落ちたという強烈な体験。その体験がきっかけで高所恐怖症になった人が高さを目で認識したり、言葉で耳にすると過去の怖さや震えがよみがえるのです。

でも少しおかしいな点もあります。

例えば幼少期にジャングルジムから落ちたことがきっかけで高所恐怖症になったとします。

だったらジャングルジムだけを怖がってもいいはずですよね。

でもジャングルジムから落ちた体験が強烈であればあるほど、脳は「一般化」という処理を行います。

「ジャングルジム=高いところ=高いところ全部」というプログラムを作ってしまうのです。

これは、近状のクロという一匹の犬に噛まれただけなのに、すべての犬を苦手になる現象と同じです。

このように、脳は私たちを出来るだけ危険にさらさないように安全の枠を広げてプログラムを作り出すのです。

では生命維持を目的に半自動的に作り出された「恐怖症のプログラム」を解除することはできるのでしょうか?

もちろんできます。

たとえこれまでウン十年高所恐怖症に苦しんでいたとしても、イスに上ることすら抵抗があったとしても、治すことはできるのです。

それは記憶の再編集を行うのです。

例えば過去にジャングルジムから転倒した体験が元で高所恐怖症になった人。

その人の記憶には、

1.ジャングルジムから落ちた時に見た映像(視覚)
2.そのときに聞こえた声や音(聴覚)
3.そのときに感じた恐怖心や驚き、痛み(身体感覚)

の3つがセットになっています。

ですから高さを感じる場所に行った途端に恐怖心が再現されるのです。

ではどうすればよいのか?

それは視覚、聴覚、身体感覚、この3つの情報をバラバラにするのです。

そうすることで、たとえ高いところに行っても恐怖心という身体感覚にアクセスしなくなるのです。

記憶を修正する方法

ではどうやって視覚、聴覚、身体感覚をバラバラにするのでしょうか?

これは「脳はイメージと現実を区別できない」という大原則に則って行います。

「脳はイメージと現実を区別できない」って、どう言うこと??

例えば以下の場面をイメージしてください。

レモンを2つに切ってください。

そして片方を手にとって

切り口を口にくわえてください。

そしてチュルチュルすすってください。

どうでしょうか?

口の中がすっぱく感じられたり、頬がキューッと締まる感じがしたり、唾液が出てきませんでしたか?

実際にはレモンなんて口に入れていませんよね?

でも体は本当にレモンをすすったかのように錯覚を起こしてしまうのです。

これが、脳がイメージと現実を区別できないということです。

その他にも、

・アクション映画を見てハラハラドキドキしたり、

・来週の発表会をイメージするだけでドキドキしたり、

・上司から言われた言葉を思い出すとムカムカしたり、

これらはすべてイメージだけで身体感覚が作り出されているということなのです。

ではもし、高所恐怖症のきっかけになった過去の出来事をイメージ上で再編集できたとしたらどうでしょうか?

先程から説明しているよに、脳はイメージと現実の区別がつきません。

ですからイメージ上で記憶の要素である

1.視覚
2.聴覚
3.身体感覚

これら3つの要素をバラバラにすることで現実の記憶も書き換えられるのです。

ではイメージを再編集するにはどうするのか?

そのヒントは映画の編集です。

目の前にスクリーンをイメージします。そしてそこに過去の出来事を映し出します。そしてまるで映画のカットシーンを編集するように圧縮したり、巻き戻したりします。

するとその映像に貼り付けられていた音や声、違和感、恐怖感などもはがれ落ちるのです。

そう、視覚、聴覚、身体感覚の3つの要素がバラバラになるのです。そうすると高い所に行っても、恐怖心にアクセスできなくなります。

本当にキツネにつままれたかのように、平気になるのです。

しかもこれに要する時間は20~30分程度です。もしあなたが10年間高所恐怖症に苦しんでいたならその10年間の苦しみが、たった20分で解消してしまうのです。

これがブレーキ解除セラピーの真骨頂なのです。あなたの中にあった高所恐怖症というブレーキがまさに解除されるのです。

そしてそれ以降はどんな場所へも何んの抵抗もなくルンルン気分で出かけることができるのです。

東京スカイツリーに昇って景色を堪能する事だって夢ではないのです♪



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