自己同一化とは?
自己同一化とは?
こんにちは、ブレーキ解除セラピストの中村です。
よくこんな話を聞いたことはありませんか?
バリバリの会社員として働いていた人。
しかし定年退職した途端に、抜け殻のようになってしまった。
という話です。
これは特に会社への依存度が高かった方に起きやすい現象です。
なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
キーワードは「自己同一化」です。
自己同一化とは、物やイメージを自分だと思い込むことです。
例えば、先ほどの定年退職者のケースですと、
会社や役職を自分だと思い込んでいたのです。
地位や権威をとても大切にしていた人にとっては、
その地位や役職を剥奪されることは、
耐えられないことです。
また有名企業に勤めていた人の中には
その会社の価値=自分の価値
であるかのように錯覚してしまう人もいるのです。
ですから定年退職と言う形で
会社や役職という価値を自分から失うことで
自分自身の価値も失われた気がしてしまうのです。
それが空虚感につながるのです。
ではそんな空虚感をなくして、
自己同一化から抜け出すには
どうしたらよいのでしょうか?
それには3つのステップがあります。
1.自己同一化している自分に気づく
2.そこから離れる
3.別の角度から自分を見る
まず、
■1.自己同一化している自分に気づく
会社員として働いていた自分と
会社員としての肩書きがなくなった自分
退職する前と後で本当に別人になってしまったのでしょうか?
そんなことはないはずです。
ありのままの自分はまったく同じ気質や才能を
持った人物であることに変わりはありません。
変わったのは、自分にかぶせているイメージ
だけなのです。
この事実をまずは理解することが大切です。
■2.そこから離れる
会社員の自分や役職の自分はイメージにすぎないんだ。
と言うことを理解したら、
次に、そんな自分を他人の目線で眺めて見るのです。
長いサラリーマン人生を歩んで来た目の前の自分。
楽しいこと、苦しいこと、辛かったこと、感動したこと…
さまざまな体験をくぐり抜けてきた自分がいるはずです。
そんな、「体験で満たされた自分」を眺めるのです。
そして目の前の自分はそこから得たどんな思いや、価値観、信念を
大切にしているのかを見てみるのです。
■3.別の角度から自分を見る
サラリーマンとしての長年の体験で
自分が得たスキル、人脈、人生観、喜び…
などはたくさんあると思います。
言ってみれば、それは自分の資産です。
そんな資産が自分の中には蓄積されているのです。
何も失ってはいません。
すべては蓄えられ、今の自分を支えているのです。
そこで、そんなさまざまな資産を持った今の自分。
その資産を持った自分が今後どうなって行くのか?
1年後、2年後、5年後、10年後に
どんな風に過ごせたらワクワクできるのか?
と感覚的に思い描くのです。
例えば、
・何か社会に恩返ししている自分
・妻や家族との時間を大切にしている自分
・趣味を見つけて打ち込んでいる自分
・若いころにやりたかったことに再チャレンジしている自分
そんな自分の姿が思い浮かんだら、
それを少しずつ具体化して行くのです。
こうやって3つのステップにそって思考を巡らせます。
そうすると、
・欠けている自分→満たされた自分
・先の見えない自分→先につながる自分
・目先にとらわれていた自分→視野の広い自分
と言うように、視点が切り替わり
自己同一化というブレーキが開放されて行くのです。
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