自分の二面性を受け入れる
自分の二面性を受け入れる
「あなたは自分の中に二面性を感じることはありませんか?」
家族の前と友人の前では違う自分。
母親の前と父親の前で違う自分。
友人によっても自分が微妙に変化する場合もあります。
あるいは、日によって優しい自分が優位になったり、怒りぽい自分が優位になったり…
そして本来の自分らしく自然に過ごせているときはとても心地良いのですが、
何か取りつくろう自分がいたり、
自分を押し殺して相手に合わせたり、
逆にイライラして物や相手に当たったり…
そんなぎこちない自分を感じると、
「どうしてもっと自然な自分を出せないのだろう!?」
と自分の二面性に違和感や嫌悪感を感じてしまいます。
ではなぜたった一人の人間なのに、
性格の違う2人の自分(場合によっては2人以上の自分)が
存在しているかのように感じるのでしょうか?
人は常にベストを尽くしている!
私たちは社会生活を営んでいます。
家族と過ごす幼少期から始まり、
家族
↓
幼稚園や保育所
↓
小学校
↓
中学校
↓
高校
・
・
・
会社
というように、徐々に活動の幅や人間関係を広げていきます。
また、その時どきの立場も違って来ます。
幼少期は子どもの自分として過ごします。
友達の前では友達の自分
先生の前では生徒の自分
先輩の前では後輩の自分
後輩の前では先輩の自分
その他にも、
学校での係りや委員、
部活でのキャプテンなどの役割
会社での上司や部下の自分
地域やコミュニティでの自分
また家庭や子どもを持つと、
妻や夫の自分
父親や母親の自分
PTAなど子どもの幼稚園や学校での自分
などなど…
あげてみると非常にたくさんの自分が存在しているのです。
ただこれらの自分は全て一人の同じ人間です。
しかし、幼少期の子どもとしての自分と親としての自分では、
立場ややるべきこと、相手から求められることは全く違います。
言わば、一人の人間がいくつもの役割を演じているようなものなのです。
もちろん自分では「演じている」という感覚などありません。
それぞれの立場で自分がすべきことをただやっているだけなのです。
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実践的心理学のNLPには13の前提というものがあります。
その一つに
『人は常に現在可能な最善を尽くしている』
というものがあります。
実は私たちは、目の前の状況で常に最高と思われる選択をしているのです。
たとえその選択が、
逃げる、避ける、黙る、反発する、攻撃する、おかしな言動をする
…などなど
一見「最善」とは思えない行動でも、実は私たちは最善を尽くしているのです。
例えば…
厳しい父親の元で育った子ども
父親の前では言い訳は許されないため、
何か言われると黙って反論しないことが、
その子にとっては最善の選択だったのです。
その方が自分が傷つかないからです。
そうすると、日々繰り返される父親との関係性から
「人に意見を言ってはいけない!」
「下手に意見を言うとひどい目に遭う!」
ということを学び、自然とそれを選択する自分が出来上がります。
まさに価値観やビリーフと呼ばれるものが
出来上がるのです。
すると大人になっても
上司に叱られる場面では、黙りこくり、何の意見も言えない自分がいたりします。
会議などで意見を求められるような場面で、意見が言えなくなったりします。
でも親しい友人の前では自分の意見を言える自分も存在します。
まさに自分の中に「意見が言える自分」と「意見が言えない自分」の二面性を感じてしまうのです。
でもどうでしょうか?
大人になった今の自分にとっては「意見が言えない自分」は情けなく、早くいなくなって欲しい存在かもしれません。
しかし、幼少期の自分にとっては「意見を言わない自分」になることがベストの選択だったのです。
このように、
私たちはその場その場で最善の選択して来た結果、
今の自分が出来上がっているのです。
ですからもしあなたが自分の中に二面性を感じて
イライラしたり、落ち込んだり、
自分がわからなくなってしまった時には、
まずはその二面性をそっくりそのまま受け入れてあげましょう。
「そうか!どっちの自分も必要な存在だったんだよね~」
「確かにそう選択したくなる自分もいるよね~」
二面性の片方の自分だけを認めてもう片方の自分を否定すると、
自分の中に「歪み」が起きてしまいます。
なぜならどちらの自分も自分なのですから。
だとしたら、
まずは両方の自分の存在を認め、理解してあげてください。
それだけでも、心の歪みや違和感が解消されて行きます!
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