他人の本当の姿とは?
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【第9講】他人の本当の姿とは?
第8講では私たちが見ている「世界」の本当の姿をご紹介しました。
私たちが見ているこの世界は主観的に見ている≪幻≫のようなものであるとお伝えしました。
ですから10人いれば10通りの世界があるともお伝えしました。
では、私たちにとって「世界」の実像はなんとなくつかめたと思いますが、その世界にいる「他人」の本当の姿はどのようなものなのでしょうか?
ということで、今日のテーマは「他人」です。
他人の本当の姿とは?
転職や退職をする一番の理由、何だかご存知ですか?
それは「人間関係」です。
嫌な上司、意地悪な先輩、思いやりのない職場…
そんな職場環境に強い抵抗感や違和感、そしてストレスを抱えた結果、その職場を去るのです。
では人間関係とは何でしょうか?
当たり前ですが、自分と他人の関わりを言いますよね。他人がいなければ、人間関係も存在しません。
実は私たちの多くは、本当の意味で他人を深く理解していません。
では、本当の他人の姿とは一体何なのでしょうか??
結論から言います。
≪他人も幻です!≫
幻なのは世界だけではなく、実は他人も幻なのです。
その理由をこれから順番に解説します。
例えば、AさんとBさんがいるとします。そこへ上司がやって来てこう言います。
「例の報告書の件どうなってる?」
「きちんと進めているか?」
「はい、今作成中です!」
「必ず間に合わせます!」
「そうか、しっかりやるんだぞ!」
「はい!」
会社では良くあるやり取りかもしれませんね。
さて、まったく同じ上司からまったく同じ言葉を投げかけられたAさんとBさん。でも捉え方は正反対でした。
- Aさんの捉え方
自分たち部下の仕事を気にかけてくれているんだな。期待に応えるようがんばるぞ! - Bさんの捉え方
何だよ頭ごなしに!まるで俺たちが仕事ができないみたいじゃないか!ムカつく!これじゃあやる気も出ないよ。
このような差ができてしまったのです。
ではこの上司の対応は正しかったのでしょうか?それとも間違っていたのでしょか?
その答えは…
どちらでもない。
AさんとBさんのように、言葉を受け取った本人がどう解釈したのかということによって良くも悪くもなるのです。
ではどうして人によって解釈の差が生まれてしまうのでしょうか?
他人の印象を決める2つの要素
解釈の差が生まれた1つ目の理由は記憶です。
上司とのこれまでの関わりが、今の解釈の原因になっているのです。
例えば、以前仕事でミスをした時にその上司にこっぴどく叱られた経験や嫌な出来事があったのなら、上司に苦手意識を持ったり、怒りを抱えていたりします。その記憶が目の前の上司との関わりにネガティブな印象を与えるのです。
2つ目は価値観です。
例えば、Aさんが「周りはみんな仲間だ!」という価値観を持っていて、Bさんが「周りはみんな敵だ!」という価値観を持っていたらどうでしょうか?
おそらく先程のような捉え方の差が出てしまうかもしれませんよね。
あるいは、もしBさんの父親がいつも自分を叱りつけるタイプだったらどうでしょうか?
もしかすると、Bさんは頭ごなしに言われることに強い抵抗感を持っているかもしれませんよね。
一方、もしAさんの父親がいつも自分を励ましてくれるようなタイプだったとしたらどうでしょうか?
もしかすると、少々厳しい言葉でも「励ましの言葉」として受け止めるかもしれませんよね。
このように、自分がどんな価値観を持っているのかで、相手への反応や相手の印象が全く違って見えるのです。
と言うことは、他人の姿というのは絶対的な存在ではなく、あくまでも自分が決めているということなのです。
1人の人間の姿は固定されているのではなく、10人が見れば10通りの違った姿があるのです。
あなたが苦手と感じる人でも、他の人は好感を持って接しているし、あなたが好きな人でも、他の人は嫌いかもしれないのです。
他人の姿も主観的な存在です。つまり「幻」であるということなのです。
「他人も幻」
その意味が理解できましたでしょうか。
それでは今日の講座はこれで終了です。
世界→他人→?
明日は何の本当の姿でしょうか?
勘の鋭いあなたならわかるでしょ?(笑)
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