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苦手が得意に変わる瞬間

自分にOKを出す心の講座性格の悩みと自己変革苦手が得意に変わる瞬間

苦手が得意に変わる瞬間

あなたには苦手や不得意なことありますか?

誰でも一つや二つありますよね。

しかし、自分では苦手だと思っていたことでも、ある時から急にプラスに転換して行くこともあるのです。


そこで、私の苦手が得意に切り替わった瞬間をご紹介したいと思います。



以前、私が一番苦手だったことは「人前で話すこと」でした。

例えば、一番の失敗が友人の結婚式での友人代表スピーチでした。

確か26、27歳位だったと思います。

本当に今思い出しても最悪な出来事でした(笑)

スピーチの内容を決め、何度か練習をして「よし、大丈夫だ!」と思ったので当日は原稿も一切持たずに本番に望みました。

人前で話すことが苦手なくせに、準備をしっかりしないというテキトーさと、「原稿なんて見たらカッコ悪い」という歪んだプライド(笑)が仇となりました。

迎えた結婚式当日…

スピーチを待つ間の披露宴の食事も喉を通らず、本番ではカチンコチンに。

そして話の前半で頭は真っ白。。

どこまで話したのか、これから何を話すのかもわからなくなりました。その後は、ただひたすら謝っていた気がします。何を話したのかは殆ど記憶にありません(汗)

ただ新郎席に座る友人の「ウソだろオマエ、まじかよ〜」という呆れ果てた表情だけはよく覚えています。。

本当に大失態です。


そんなこともあり、人前で話すことが異常に苦手になりました。会社でももちろん話すのは大の苦手でした。

しかし会社勤めをしていると年齢が上がるにつれて立場も変わり、人前で話さなければいけない状況に追いやられます。

そこで私が取った対策は「とにかく必死でがんばる!」

これしかありませんでした。対策でも何でもありませんよね(笑)

そしてそんなことをくり返して行き、苦手ではあるものの準備だけはしっかりと行うことで、何とかその場を切り抜けられる程度になりました。


そんなある日のこと、会議で私からある説明をすることになったのです。確か30人くらいいたでしょうか。

額に汗をかきながらとにかく必死で原稿の内容を説明しました。

そして説明が終わって休憩室で談笑をしているときに、出席者の一人の先輩が私にこんなことを言ってきたのです。

「いや~中村はいい声してるなぁ~話もわかりやすいし、会社の中でもこんなに話が上手にできる人、あんまりいないよなぁ」

先輩の予想外の言葉にあっけにとられていました。

「エッ!ウソ?オ、オレが??」

すると、隣にいた先輩も、
「そうだよな、中村って話すの慣れててうまいよな〜」

「エッ!ウソ?ホントにそう思うの??」

最初に言った先輩は人の悪口は言ってもお世辞など絶対に言わない人(笑)。後に言った先輩もウソなど言わない人。

この出来事で私の中で大きな変化が起きたのです。

気づき!

「自分は話すのが下手で苦手と思ってたけど…実はそんなに下手じゃないのかも…」

そう思えてきたのです。



でもやはり長年馴染んで来た「オレは話が下手だ!」というセルフイメージがあるので、一度や二度褒められただけでは「そうか!自分は話がうまいんだ!」とは信じ切れません(汗)

しかしこの出来事から「自分は話すのが苦手だ」という思い込みが揺らぎ始めたのです。

そしてそんな疑問を抱き始めると今まで耳に入らなかった、自分へのプラスの評価も素直に受け入れられるようになってきたのです。


その後は…

[check]会議で自分から手を上げて質問をする
[check]プレゼンテーションの全国大会に出る
[check]海外での英語のプレゼンに挑戦する

ということが抵抗なくできるようになったのです。


そして現在は…

[check]台本なしで動画や音声を収録する
[check]セミナーで数時間話し続ける
[check]企業研修で数十人の受講生をファシリテートする

といったことを仕事にできているのです。


私たちは、自分自身を評価する「自己評価」という視点を持っています。

ただこの自己評価は、非常に偏った評価を下していることが多いのです。
自己評価は事実ではなく、価値観や思い込みに過ぎません。

自分の本当の姿ではないかもしれないのです。



ですからもし、今のあなたにとって苦手なことがあるなら、一度そのことについての他者評価に耳を傾けてみてください。

そうすると案外、自己評価とは正反対のことが出てくるかもしれませんよ!

自己評価やセルフイメージは思い込み、単なる自分勝手なラベル貼り

と言うことなのです。



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