自分にOKを出し、自信を持つ「ココロの講座」 恐怖症、トラウマを解消させる心理カウンセリング

一人ぼっちを異常に嫌う男性

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【第16講】一人ぼっちを異常に嫌う男性【第16講】

一人ぼっちを異常に嫌う男性

こんにちは、中村です。

昨日の講座では、親が子に与える影響に
ついてお話しました。

今日はそれと関連のある、「家庭環境」に
焦点を当てて話を進めて行きたいと思います。

「自分にOKを出すためにどうして親のことや
家庭のことを知る必要があるの?」

と思われた方もいるかもしれませんね。

ただこれまでもお伝えしてきたように
より良い人生を歩むためのキーワードは
「価値観」です。

そして自分にOKを出すためには、
その価値観をしっかりと理解すること
が一見遠回りでも確実な道なのです。

人間の複雑さや逆にシンプルさがより
分かりようになると思います。

一人ぼっちを異常に嫌う男性

以前カウンセリングをしたある男性のお話です。

35歳のサラリーマンのSさん。

温和で人当たりがよく、いつもニコニコした
感じの素敵な男性です。

彼には2人の子どもがいます。

とても子煩悩で休日はいつも家族と一緒に
過ごしています。

ただ彼には表の顔と裏の顔があったのです。

実は彼の両親は彼が小学生の頃に離婚して
しまいました。

彼は父親に、弟は母親に引き取られました。

その後、父親も自分の元を去り、
高校生からは一人で下宿生活をしていました。

両親の愛情を十分に受けられずに
常に一人ぼっちを感じながら大人に
なったのです。

そして自分が寂しい思いをした分、
子どもとの時間を大切にしている
ようなのです。

家族と過ごすことに大きな幸せを
感じているのです。

ただ日常的にこんな出来事があるようです。

例えば、家族でファミレスに行ったとき。

妻と子どもたちがドリンクバーに行って
一瞬自分一人だけが席に取り残された状態になる。

その途端に何とも言えない不快感が彼を襲います。

そして席に戻ってきた妻に当たるのです。

「亭主を一人にさせるな!もっと気を使えよ!!」

他にも、彼は義理の両親との接触を極度に嫌います。

なぜなら、おじいちゃんやおばあちゃんに注目が行き、
家族の中での自分の存在が薄まる気がするからです。

おそらく彼にとっての家族像は、

「自分が中心にいるべきもの」
「自分の周りから離れてはいけないもの」

なのです。

なぜなら彼のこれまでの人生は、常に自分が
中心にはいなく、家族みんなが自分から去って
行ってしまったからです。

ですから、たとえば子どもの夏休み。

彼は仕事なので妻と子どもだけで
おじいちゃんの家に遊びに行く。

でも常に日帰りなのだそうです。

妻と子どもが泊まってしまうと、
彼が独りぼっち状態になります。

そうすると、とんでもなく不機嫌になって
妻に当たるからです。

かといって彼の休みを利用して彼も一緒に
おじいちゃんの家に泊まることはしません。

こういった事がずっと続いているため、
妻は大きなストレスを抱えるようになって
しまったのです。

また妻の両親も彼が突然不機嫌になる
ことを知っているので、腫れ物に触る
ような扱いになってしまうのです。

そしてその態度がさらに彼を不満に
させてるという悪循環意になっている
のです。

彼は

・自分の存在が薄くなったり、
・他の人に注目が移ったり、
・自分が取り残された状態になったときに

抑えきれない不快感や怒りがこみ上げるのです。

これは潜在意識レベルの拒否反応です。

彼は子どもの頃からの体験で、
「一人ぼっちは寂しい、嫌だ!」
と心のどこかでずっと感じていたはずです。

そして結婚をした時には

「もう二度とそんな辛い思いはしたくない!」

という気持ちも強かったのではないでしょうか。

そんな思いから家族に対する彼の
絶対的な価値観は

「家族はいつも一緒で自分が中心」

になっているのです。

でもその思いがあまりにも強すぎてしまうと、
結果として彼や家族を縛り付けることにも
なってしまうのです。

本来、Sさんは何も妻に意地悪をしている
わけでも、束縛しようとしているわけでも
ないのです。

ただ、自分の幸せを実現するために出来上
がった価値観が反応しているだけなのです。

このように、私たちは子どもの頃の体験や
出来事が強い価値観としてその後の人生に
大きな影響を与えるのです。

しかしその影響は日常生活レベルの些細な
言動として表面化することが多いため、

周りからは、

・融通が利かない
・細かい
・こだわりすぎ
・意地悪い
・心が歪んでいる
・変わった人

というような

「性格上の問題」や「人格上の問題」として
受け止められがちなのです。

しかし、目の前の現象を引き起こしている
隠された価値観は一体何か?

そしてその価値観はいつどこで作られたのか?

と深めていくことで、それを解消することは可能なのです。

透明なものは見つけることができません。

しかし、存在が見えてくると対処することが
可能になって来るのです。

もしあなた自身や周りの人に
「問題行動」や「問題発言」があるなら

実はそれは性格上の問題ではなく、
後天的な価値観が引き起こしている
可能性が大きいのです。

その事実をしっかりと知ることで、
自分や他人をさらに深く理解することが
できるのです。

そして結果として自分や他人に対して
OKが出せるようになって行けるのです。

以上、「一人ぼっちを異常に嫌う男性」の
お話でした。

ご参考になりましたでしょうか。

明日は「ダイエットが続かないホントの理由」に
ついて話を進めて行こうと思います。






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